参考書や予備校のサイトを利用して大学入試問題を勉強している人の中で「解説を読んでも理解できない」と思ったことはありませんか?
YouTubeなどに解説動画がありますが「通信環境がない」とか「動画を見るのはめんどう」思う人も多いでしょう。
この記事では読むだけで動画よりもわかりやすくどの参考書よりも細かく解説をしていきます。
※このサイトの解説は管理者が独自に作ったものです。解答の確認は大学が発表したものでお願いします。
2024神奈川大(理)
問題1
神奈川大学の給費生入試の大問1は小問集合の問題。
過去3年間の中で本年が一番難易度が高かった。
特に(2) , (5) , (6) が時間がかかると思われる。
解説1
(1) の解説
難易度☆
この問題は易しめ。
割り算の筆算をしっかり行おう。
(2) の解説
難易度☆☆☆☆
微分の定数分離の問題。
これだけで大問になってもいいくらいの難易度だ。
(3) の解説
難易度☆☆
三角比の余弦定理を用いる問題。
難易度は標準的。
ベクトルを用いても求められる。
(4) の解説
難易度☆☆
これも標準的な問題。
対数の底の変換公式をを用いて変形し、計算をしっかり行えば答えが導かれる。
(5) の解説
難易度☆☆☆☆
難易度はかなり高め。
ベクトル方程式の表す領域問題。
最後は連立不等式になるのでしっかり解こう。
(6) の解説
難易度☆☆☆☆☆
これが小問集合の中で一番難易度が高い。
以下の2つの解法のように余事象で考えるかどうか迷うところだ。
数え漏らしや重複がないように注意しながら求めていこう。
解法1
最初の解法は余事象を用いて求めてみた。
数え漏らしがないように注意が必要。
解法2
こちらの解法は6を使うときと使わない時に場合を分けて数える。
重複をしないように注意しよう。
(7) の解説
難易度☆☆☆
数学Ⅲの区分求積法の問題。
数Ⅲの中では標準的な問題。
積分計算も比較的求めやすい。
問題2
数学Bの数列の漸化式の問題。
文字が入った漸化式なので場合分けが必要になるが、これを小問に分けて丁寧に誘導をしてくれている。
解説2
(1) の解説
難易度☆
この誘導はありがたい。
難易度は易しめ。
(2) の解説
難易度☆☆
文字は入っているが、教科書の例題レベルの漸化式。
これも完答を目指したい。
(3) の解説
難易度☆☆☆
(1) , (2) の誘導にしたがって解こう。
文字の入った不等式なので何も考えずかけたり割ったりしないように注意しよう。
問題3
数学Ⅲの微分積分の問題。
必ず毎年出題される分野だが、今年の難易度は少し高め。
特に最後の回転体の体積の問題は誘導にしっかり乗る必要がある。
解説3
(1) の解説
難易度☆
まずは接線の問題。
これは基本問題なのでしっかり完答しよう。
(2) の解説
難易度☆☆
微分をして増減表を作ろう。
こちらも標準的な問題。
(3) の解説
難易度☆☆☆
部分積分法を2回用いて計算する。
少し計算の難易度は高い。
(4) の解説
難易度☆☆☆☆☆
回転体の体積の問題。
回転体自体は頻出分野だが、y軸回転は珍しい。
こういう場合は「バウムクーヘン分割による積分」を用いるのがよい。
(3)の誘導もこの「バウムクーヘン」を見越したものと思われる。
終わりに
神奈川大学の「給費生入試」は伝統があり、受験生にとっても人気のある入試制度だ。
近年、数学の問題は難易度がやや低かったが本年はかなり難易度が上がった印象だ。
この解説を読んで今後の受験勉強の参考にしてほしい。
この入試を受験した生徒も答え合わせの参考に使ってもらいたいが、正式なものではないので必ず公式のもので確認をしてください。
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